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2010-10-18
俺の通っている高校は、周りの人から「オタク高校」といわれていた。
それは単なる「口コミ」なのだが、子供がこの高校入りたい!というと、親はきまって
「あそこはちょっとおかしいからやめなさい。」や
「あんなオタク高校には入っちゃだめだよ。」の様に必ず否定する。
だから年々入学者数は減っていって、俺が高校1年生の時は1クラスしかなくて、しかも生徒が18人しかいなかった。ちなみに2年は14人、3年生は15人なので、俺らの代は比較的多いほうだった。
18人と言っても、9人9人で男女分かれている訳ではない。男子14人、女子4人で圧倒的男子のほうが多かった。でも唯一の女子4人はこれっぽっちも可愛くなくて、彼女すらセックスもしたくない程度の顔だった。
この学校に入ったことだけあって、俺、井上 夏も結構なオタクだった。オタクと言っても鉄道オタクやアニメオタク、いろいろな種類があるが俺はパソコンオタクだった。パソコンを分解できるほどの知能もあるし、インターネットだってほぼ毎日見ていた。もちろんブラインドタッチもできる。