日本昔すけべばなし
2010-06-20
「その1」
昔むかしのことじゃった
ある山奥におっとうとむすこの親子が住んでおった
早くに女房を亡くしたおっとうは男手ひとつでむすこを育てておった
山間の小さな畑を耕し、貧しいながらも平和な暮らし
朝な夕なに仏様に手を合わす
信心深いおっとうはそれでじゅうぶん幸せじゃった
じゃがそんな幸せな毎日も長くは続かなかったんじゃ
ある年のことじゃ
幼い頃からおっとうを手伝ってきたむすこも大きく育って
年頃になっておった
そのむすこがこういいだしたんじゃ
「おっとう、おらこの頃ちんぼが固くなってムズムズするだ
いじってたら白いしょんべんも出ちまう、おら病気じゃろか?」
おっとうはびっくりした
そして日々の生活に追われそんなむすこの成長に気付いてやれなんだ自分が恥ずかしくなったんじゃ
「むすこ、それは嫁さんをもらえるようになった証じゃ