雨がくれた幸せの時
2004-11-28
高2のときの話。
吹奏楽部だった俺は、楽器庫の戸締り担当だった。
つまり、部員全員が楽器を片付け終わるまで俺は
音楽室に残ってなければならなかった。
実際は遅くまで練習しいるやつに鍵を託して
帰っちゃったことはあるけど。
ある日、いつものようにみんなが楽器を片付けるのを待つ。
この日は早く帰りたいなと思いながら、待っていたが、
いつものように片付けが遅い部員がいるわけで。
それが美奈だった。いつも元気なキャラの美奈は、練習にも熱心。
うちの学校は、お世辞にも上手い学校とは言えなかったが、
彼女は「上の大会に出たい。」の一心で練習に力を入れていた。
そのせいか、俺は美奈を待つことが多かった。
みんなが練習終わった30分後、美奈の個人練習は終わる。
俺は