憧れの1人暮らし隣人に恋(を)した(4/6)
2009-09-27
第14章 渡辺の大失敗
季節はすっかり秋になっていた。
その日は久しぶりに川田さんと居酒屋で飲んでいた。
この当時の俺は、川田さんのディレクター業務の50%を奪っている状態だった。
会社とプロデューサーは、当然外部に流れる経費を抑えたい。
そのためには月給制の内部ディレクターを使いたい。
しかし内部ディレクターは、プロデューサー同士で奪いあいになる。
経費削減は、プロデューサーの大命題であるからだ。
しかもこの当時、うちの会社は慢性的なディレクター不足であった。
そんな状況から、運良くではあるが
デビュー作を創った、俺にも序々にディレクターの仕事が増えてくる。
もちろんパブのような簡単な仕事である。
当然、制作部の同期だって死に物狂いで頑張っている。
ただ彼らがデビューしていないのは、担当番組がパブのよ