甘酸っぱいような むず痒いような それでいて
2012-11-02
私は顔に火傷の跡があったため
妖怪、化け物と罵られて地獄の毎日を過ごしてました
ある時、放課後の教室で独りぼっちで教科書を開いていると
彼が現れて話し掛けてくれました
涙が出るほど嬉しかった
それから毎日のように放課後一緒に勉強しました
すぐに心の中に好きとかそんなぬるい感情ではなくて
彼のためなら死んでもいいと思うほどの感情が芽生えました
ですが彼は大変もてる人で彼女もいましたから
私の片思いでした
その時は一生男の人に優しくされることなんかないと思ってました
だから彼とクラスが別々になる最後の日
私は思い切って彼に気持ちを打ち明けました
好きですと告げる私に彼は困った顔をしました
私は彼女になりたいとか大胆な野望を持っていたわけではありません
ただ一度だけ抱いて欲しかった
一度