六条麦茶の匂いで思い出すバイト
2009-03-21
うちの会社では年末の繁忙期に大量のバイトを雇い入れます。大半はしなびたおばちゃんです。
たまに学生やフリーターの若い娘がいても、僕とは無関係で言葉を交わす事も無く通り過ぎていきます。
入社以来、彼女もいません。今年もおばちゃんに取り囲まれて過ごしています。
そんな色気の無い職場ですが、去年だけは違いました。去年の僕に起きた奇跡を書きます。
去年の11月中ごろです。今年もおばちゃんばかりだなと思っていました。
そこに彼女は現れました。事務所の入り口にバイトの面接に来たと思われる彼女が立っていました。
僕は見惚れました。菅野美穂に似た感じでした。いいえ、菅野美穂より綺麗でした。
係長が面接している間も僕はチラチラと様子を窺っていました。本当に綺麗な娘でした。
当然、僕には無関係な部署へ行くんだろうと思っていました。でも違いました。
美穂ちゃん(仮名)は僕の仕事を補佐する役目になりました。僕専属です。
それだけで奇跡でした。他の社員も羨ましがっ