むかしのはなし。

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2018-06-24

 むかしのはなし。 
日時: 2007/06/09 18:18 名前: E_jan 

E_janです。
「キャバ嬢を愛して」と、多少クロスオーバーする部分はありますがサイドストーリーというより、昔話です。
まったく別の話ですが、書いてみました。


時代背景はバブル崩壊直後、平成初頭あたりをご想像下さい。


その1

渋谷のはずれ、入り組んだ路地の脇に、ひっそりとたたずむその店には「隠れ家」という趣があった。
蔦の絡まる白壁と、重そうな木製の大きな扉。なんとも言えない雰囲気には年輪を感じさせるものがあり、まだ23歳だった俺がそのドアを押すのには、多少ならぬ勇気が必要だった。

それでも、敢えてその店を選んだのは、『14』という店名に惹かれたからだ。
自分の誕生日が14日だという事以外に、野球少年だった

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