第2幕:探し物は何ですか

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2007-07-08

 台風が接近していると言うのに、旅館近くの本屋は夜の8時になっても営業していた。
 当然、外がすさまじい状態なので、店内に客の姿は見えない。こんな天候で営業する店も
店だが、そこに来店する客も客なものである。そんな根性のある客は今日び居ないだろう。
 と、そこに、ビニール傘を差した男が2人、店の軒下に駆け込んできた。少し奇妙なことに、
2人はワイシャツ姿である。

('A`)「はあはあ…。で、ブーン。アテもなく本屋に来たわけだが……」

( ^ω^)「正直もう面倒くさいお。浴衣も着替えなきゃならなかったし、雨風が強かった
 お陰で、すっかりずぶ濡れだお…」

('A`)「まぁ、涼しいからいいじゃないか。…と、さて。地図のコーナーはどこかな……と」
 ドアに手をかけ、きぃ、と開けて店内に進む。かなり冷房が効いていた。

(´・ω・`) 「ぃらっしゃいませー」

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