たなぼたの女

開く
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 退職とは名ばかりの解雇だった。

 午後3時半。

 休憩を終え、最後の仕事のため、寒空の外に出た。

 「〇〇さん。長い間ご苦労様でした」

 事務所に帰ると、珍しく明かりがついていた。

 「よしこちゃんじゃないか。残業かい」

 見ると、中肉中背でショートカットの女性事務員が作業服の上下でデスクワークをしていた。

 「ちょっと休憩室で、お話していかれませんか。〇〇さんにはホントお世話になって」

 「それじゃ、ちょっとだけ」

 「〇〇さん。元気出してくださいね」

 お茶を入れながら、畳のある休憩室でよしこちゃんと向かい合っていた。

 真面目な娘で、婚期を逃していたが、優しい娘だった。

 「夢も希望もないよ」

 「そんなこと言わないでください。若い女の子はお嫌いですか」

 「よしこちゃん。いいのかい」

 「これが最後ですから」

 よしこちゃんが作業着のズボンを下すと純白の下着が。

 「


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