神槌(宮大工番外)

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2008-11-17

この話は、オオカミ様が姿を消し、社の主が少年神に代わって数年後の出来事であると言う。
それでは、お聞き頂こう...

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とある休日、久しぶりにオオカミ様の社へと参りに出かけた。
途中、酒を買い求めて車を走らせる。
渓流釣りの解禁直後と有って、道には
地元・県外ナンバーの四駆がたくさん止まっている。
中には林道にはみ出して停めている車もあり、
毎年の事ながらマナーの悪さに閉口しつつ社へと上がる階段の前に辿り着いた。
小さな駐車スペースにも数台の車が停まっており、
なんとか隙間に自分の車を滑り込ませて階段を上った。

すると、雪に覆われた境内に大きなテントが設置されていた。
また、水場には炊事用具やゴミが散らかっている。
流石に頭に来たが、当人たちは釣りに行き不在なので文句の言いようも無い。
こんな状況で心静かに祈れるわ

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