中学生に寝取られた_1
2012-11-06
(ふふ、またすぐしわになるのにね)
思わず笑みがこぼれてしまうのは、今晩、夫の利之が出張から戻ってくるからだ。
そして、そんな夜は決まって抱き合うのが、ここ数年の約束事になっていた。家を空けがちな夫にしてみれば、「風俗に行かなかったぞ。浮気だってしていない」というつもりなのだろう。それが朱美は心からうれしい。
一人娘を寝かしつけてから夫と一杯やり、ほろ酔いになるそのひとときが待ち遠しいのだ。それは子供が大きくなっても大切にしたい夫婦の時間だった。
(さてさて、今晩のおかずはなににしようかしら?)
夫の好物に頭をめぐらせたとき、階下から娘の美雪が声をかけてきた。
「ママ! 電話だよ! パパから!」
「あ、はーい!」
階段を下りると、美雪は玄関で靴を履いていた。連日のプール遊びで小学三年生の肌はすっかり小麦色だ。三十路に入ってから一度も肌を焼いていない朱美は、眩しげに目を細めた。