郵便受けの赤い輪ゴム

開く
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少年期をニュータウンと呼ばれる団地で過ごしました。

中三の春のある日、学校から帰ると二階の我が家は留守でした。
ガスメーターの箱の中にも鍵はなく、母は近くに買い物だろうと階段に腰掛けて待つことにしました。

しばらくすると階下から足音が。
母かと思うとそれは四階のおばさんでした。
今思うと三十代半ば、つまり現在の私と同じぐらいの歳だったでしょう。
その当時よくドラマに出ていた上村香子さんに似ていたように思います。

母はよく「あの未亡人が・・・」と言って毛嫌いしていましたが、夫を亡くして水商売で自活する女性が客の男を時々家に上げるのは止むを得ぬことだったのでしょう。

「あっちゃん締め出されたの?じゃあ、ママ帰ってくるまでウチで待ちなよ。おいでっ!」と言って、さっさと上がっていきます。

遠慮するタイミングを失った私は後を追い、「でも、あの・・・」と言おうとして言葉を飲み込みました。
フレアスカートの中に二本の白い太ももとピンクのパンティーを見たからです。

おばさんはドアを


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