最後の電話相手2
2004-08-20
生徒会の仕事は、真面目にこなしていった。
会議ではいい意見をだす。雑用はほとんどやる。
周囲からの評判は良かったようだ。
だが、俺は一切笑わなかった。笑えるはずも無い。
他のメンバーは全員信用ができない。いざとなったら、情に流されるか、臆病になって動かないかのどちらかだ。
優等生と噂される連中だが、俺の不良の友人たちのほうがはるかに信用できる。
自分の欠点や汚い部分をうまいこと隠して生きているのが、この生徒会メンバーだ。
馴れ合うつもりはない。
特にミキコは許せない。何らかの形で、その鼻っ柱を折ってやりたかった。
そんなことばかり考えている間に、生徒会のメンバーでキャンプに行くという話が持ち上がった。
参加したくないのだが、顧問教師が全員参加を強要してきた。
仕方なく、ついていくことに。
山のキャンプ場での活動がはじまった。
顧問は「同性同士でグループを作って好きな仕事だけをやるのはよくない。」と