彼女は幽霊(つ)
2008-09-29
俺の引っ越した先に、女の幽霊が出た。
はじめはそれなりに驚いたが、俺は気にせずいつも通りの生活をした。
幽霊はそれに驚いたようで、俺に話し掛けてきた。
「私が怖くないんですか?」
「俺は今まで悪いことをせずに生きて来た。警察の世話になったことは一度もない。だからわかる。君はいい人だ」
そう言うと、彼女は突然泣き出してしまった。
若くして不幸にも命を落としてしまった彼女は、寂しくて話し相手がほしかったのだと言う。
こうして俺と彼女の共同生活が始まった。
二人はすぐにお互いが好きになった。
触れ合えなくても、しっかりと心は通じていた。