忘れることができない筆おろしの思い出

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筆おろしって誰しも、忘れることができない思い出だと思います。
僕も一生涯、忘れようとしても決して忘れることはできません。
なぜなら、僕の筆おろしの相手、つまり僕が童貞を捨てた相手は僕の実の母だからです。

それは、僕が高校に入った年の夏で、母は40歳でした。
僕の家は、事情があって母ひとり、子ひとりの家庭です。
母は僕を高校へ行かせるために、昼は電気部品の会社で働いて、夜は駅前の焼き鳥屋で働いていました。
とりあえず僕は、高校を卒業して良い会社に入って母に親孝行をする事が目標でした。

それは蒸し暑い夏の夜で、少し帰りが遅い母を心配しながら、勉強しようと参考書を開いた時でした。

“ガチャガチャッ”と鍵を開ける音がして、ドアが開け閉めされた後、“ドスンッ”と大きな音がしました。

静かになった玄関で、母が何か言ったような声が聞こえました。
玄関へ行って見ると、ほんのり赤い顔をして玄関に座り込んでいる母が「おみず・・・」と言っていました。

(もしかして・・・また飲まされたの


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