キャバ嬢を愛して4
2009-11-07
「そろそろさ、Eさんってのやめようよ」
「ああ、そうね。じゃあ、なんて呼ぼう?」
気が付けば寒さもゆるみ、春一番の吹くころ。
俺と千佳の交際は順調に続いていました。
毎週、1~2回千佳と呑んで、2週間に1回ぐらい田上さんの付き合いで『春菜』に会って。
あれ以来、まだ千佳とセックスする機会はありませんでしたが、それはそれ。
獣のようだった行為の反省や、「セックスが苦手」な千佳への拝領もあって、
そこまで千佳を抱くことそのものに執着はしていませんでした。
「んー。普通にいくと、フミくんとか?」
俺の名前の代表的な渾名です。
「それだと、元奥さんと同じ呼び方なんで、遠慮したい」
「そっかー。じゃあ、ふっくん」
「……それは呼ばれたことないな」
「じゃ、それでいこ。ふっくん」