裏切の母
2012-10-03
高橋祐矢(以下、ユウ)16歳は携帯を覗き込んでいた。もう1時間は覗き込んでいる。
「いつまで携帯をいじってるの!?」
母、清子はたまらず注意した。
ユウはあわてて携帯を閉じて母を見る。
「こうなるから携帯は嫌だったのよ…」
今年高校に入学したユウは遂に念願の携帯を買ってもらった。
中学生の時からねだり続けてようやく両親を説得出来たのだ。
特に清子は携帯に夢中になって、家族の会話が減ることを心配して反対していた。
「ごめん、次からは気を付けるよ」
ユウは解約されることを恐れすぐに謝った。
なぜ、ユウが携帯に固執しているかというのには理由がある。それはアダルトサイトだった。
それまでAVすらほとんど見たことのないユウにとって、ネットの膨大なアダルト情報はとても魅力的だった。
姓に対する興味が多感な時期だけに何時間でも見ていられた。
そして当然の様に、ある願望が芽生え始めた。