三毛別ヒグマ事件

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2011-10-01

三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん、六線沢熊害事件、苫前羆事件とも)とは、1915年12月9日~12月14日にかけて、北海道留萌苫前村(現:苫前町古丹別)三毛別(現:三渓)六線沢で発生した日本史上最大最悪の熊害(ゆうがい)事件。 
冬眠に失敗した空腹のヒグマが数度にわたり民家を襲い、当時の開拓民7名が死亡、3名の重傷者を出すという被害があった。 
事件の現場となった北海道三毛別六線沢は、日本海の沿岸から内陸へ30kmほど入った地区である。地名の「三毛別」は、アイヌ語で「川下へ流しだす川」を意味する「サンケ・ペツ」に由来する。 


1915年(大正4年)11月初旬のある夜明け前、開拓村の池田家に巨大なヒグマが姿を現した。 
飼い馬が驚いて暴れたため、その時の被害はわずかなトウモロコシに止まった。村は開拓の端緒にかかったばかりの土地でもあり、このような野生動物の襲来は珍しいものではなかったが、主人・富蔵はぬかるみに残った足跡の大きさに懸念を持った。 
そして11

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