タクシーから降りる間際

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2009-09-26

仕事帰りに乗ったタクシーの運転手から聞いた話です。 

ある夜、駅ロータリーでいつものように客待ちをしていると血相を変えたリーマン風の男性が「〇〇病院まで急ぎで!」とタクシーに飛び乗ってきた。 

男はどこかに電話をかけているようだが、相手が受け取らないようだ。 
ヒーヒー言いながら男は平静を保っていた。しばらくすると男の携帯が鳴った。 

男「もしもし!母ちゃんの様子は?…。 
そうか、頼みがあるんだけど受話器を母ちゃんの耳にあててあげて!…。」 

優しいが芯のある声で男が勇気づけるように語りだした。 

男「おいおいいつまで寝てる気だよ、 
朝散々人のこと叩き起こしてたくせによ。 

今せっかく働いて、美味いもん食わしてやろうと毎日頑張ってんのに、」 

「おれまだなん

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