キミちゃんのスカート
2008-05-16
千葉の山奥に住んでいた僕は、当時小学校にバスで通っていた。
駅前から出るバスの沿線には有名私大の付属高校もあり、
朝はいつもお兄さんお姉さんたちと一緒だった。
実はこのバスが毎朝楽しみの一つだった。
いつもバスが一緒になるキミちゃんというお姉さんに淡い思いを抱いていた。
名前はお姉さんたちがしている会話からゲットした。
キミちゃんはポニテの似合う可愛い人だった。
お姉さんは電車の関係なのか、いつも最後に後ろのドアからバスに駆け込み
息を切らせながら友達と挨拶。だから僕も後ろのドアの近くの席に座って待
ってた。
高校は僕の降りるバス停の一個前にあり、降りていく最後の横顔まで見過ご
すまいと見とれていた。
ほんの10分だけど幸せな時間だった。
ある雨の日、高校に到着する直前。手摺にかけてた僕の傘が倒れキミちゃん
の足元に。