世界で一番愛しい人 (1)

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その日は人生最高の日だったと、俺、秋修二は断言できる。
 俺の今までの人生はスポーツ一直線だった。小学校の時にサッカーを始め、ずっと続けてきた。高校二年で唯一レギュラーを勝ち取った時も天に上るほど嬉しかったが、今の歓喜はそれに勝るとも劣らない。

 ずっと独り身だった俺に、やっと彼女ができたのだ。彼女の名前は萩野真雪。
 年齢は俺の三つ下。容姿端麗、頭脳明晰で裏表のないおっとりとした性格の、まるで絵に描いたような美少女だと言える。
 ほっそりとした顔立ちに、肩の辺りでウェーブのかかった髪。少し垂れ目気味な所が、おっとりとした印象を相手に与える。年齢に対し少し背が小さいが、それは真雪の欠点にはならないだろう。
 学力も県内トップクラスの有名私立中学を特待生で入学し、トップクラスの学力を維持している。運動能力も低くない。サッカー特待でなければ三流高校も怪しい俺とは出来が違うのだ。
 先輩にはロリコンだなんだと冷やかされるが、それは嫉妬の裏返しだと理解しているから甘んじて受けている。俺だって、真雪のような彼女を持つ奴がいたら絶対に嫉


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