スクール★ウォーズ
2005-10-04
1974年、京都。校内暴力で荒廃しきった伏見第一工業高校に、一人の体育教師が赴任した。山上修治、31歳。
元ラグビー全日本のスター選手だ。現役を引退した山上には有名実業団チーム監督の座が約束されていたが、あえてここを選んだ。彼の心を動かしたのは、不良たちに殴られながらも「子供たちは寂しいんや」という神林校長の生徒たちへの愛情だった。
この言葉は、自らも寂しい少年時代を送った山上の胸に熱く響く。
そして驚くべきことに、この手のつけられない不良たちこそ、伏見第一のラグビー部員だったのだ。
「この学校を、ラグビーを通じて変えて見せる」という決意を胸に教壇に立った山上。しかし、彼が目にしたのは、想像をはるかに超えた厳しい現実。
リーゼント姿のツッパリがオートバイで廊下を走りぬけ、金属バットで窓ガラスを割る。学内でのタバコや麻雀は日常茶飯。気弱な国語教師の亀田(中川家剛)など、服に火をつけられるほどだ。だが、生徒たちの暴力に怯える教師たちは見て見ぬ振りをしていた。中でもラグビー部は、ワルの巣窟となっていた。
山上は「One