ある鬼の記録 ゆりの場合

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俺はそれでもしばらくは息を潜めた。
美緒の家が空き家になったのを確かめてから1週間も、だ。
そして、思ったより俺の楽しみは続けられそうだと思ったとき、少し落ち着いて考えてみた。

まず第一に、家で犯ったのはヤバすぎた。もっと心置きなくできる場所でじっくりいたぶってやりたい。
第二に、まちがっても「訴えよう」なんて気を起こされずに済むように弱みを握る必要がある。
そのためにポラロイドカメラを使うことにした。
こいつでやばい写真を撮ってそいつを添えて送り返せば、だんまりを決め込んでくれる親も多いだろう。
第三に、やはりひとところに居場所を定めてその周辺で事を起こし続けるよりは、散発的に事を起こしたほうが尻尾はつかまれにくいと考えた。

俺はなけなしの退職金をはたいて中古のワゴン車タイプのキャンピングカーを買い、ソファベッド以外の設備を取り外し、がっちりと防音処理をした。
住み慣れたボロアパートを引き払い、かなり豪華な「ホームレス」生活を始めた。
ただ少女を襲うため


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