パニック少女

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俺は23歳。平日だけど仕事が休みの夕方近くの午後。
下町の住宅街から、大通りに出ようとしていた時だった。

大通りを絶え間なく走る自動車の中から、いきなり青い軽自動車が 勢いをゆるめることなく目の前の狭い道をななめに横切って、住宅のブロック塀にぶつかった。

俺の歩いてた所から30mほどの距離だった。すごい音と振動があたりに響いた。
「…… 怖っ。これってもしかして、アクセルとブレーキの踏み間違いってヤツ?」

まわりの人がみんな固まっている。巻きこまれた人はないようだ。
と、俺のそばで「い……、 いやっ…… イヤ──ッ!」と女の子の声がして、俺に抱きついてきた。

  ───

俺は女の子を、近くの住宅と住宅の間の狭いスキマに連れてきた。
女の子はしっかりと俺に抱きついて震えている。
身体つきからするとs学五年くらいだろうか。震えながら
「怖い…… 怖いよぉ…… 死んじゃうところだったよぉ……」と、俺のメタボ腹に顔を押し当てて言っている。

俺が「気分悪くない?


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