僕、ド

開く
2005-03-25

平日の昼下がり。 
長年の激務から開放されたのぶ代は近所の公園で一人、のんびりとしていた。 
夕暮れにさしかかった頃、砂場で遊ぶ一人の少年をみつける。小学校低学年と見られる 
その少年は、小さい体に似合わない大きな黒ぶちの眼鏡をかけ、一人黙々と砂山を作る。 
「おばちゃんもお手伝いしていいかな?」 
少年はパッと顔をあげ、か細い声で 
「うん・・いいよ」 
と答えた。少年の横に座り、砂山に砂をかけていくのぶ代と少年。 
「一人で遊んでるの?お友達とは遊ばないのかな?」 
砂山にまっすぐ視線を向けたまま、少年は答える。 
「僕・・・今日は友達と喧嘩しちゃったんだ・・あいつすっごい凶暴な奴でさ、気にいらないとすぐ 
僕の事殴るんだよ」 
のぶ代は目を細めながら少年を見つめる

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