脳性麻痺の子に向けた優しい笑顔に魅入られた(1)
2012-03-12
僕は、あるトラウマがあって、今も恋愛出来ずにいる。
学生の時、僕の6畳一間のアパートの向かいに、大きな一戸建てがあった。
僕は、この家に住む奥さんに、完璧に惚れてしまった。
アパートに引っ越してきた最初の日は、
向かいに、とんでもなく綺麗な人が住んでんな~程度に思っただけだった。
しかし、何日か経って
奥さんが、顔に管を付けた男の子を車椅子に乗せているのを見かけた。
美人で、家庭も裕福そうで、何から何まで幸せそうだと思っていたのに、
奥さんの息子さんは、脳性麻痺という酷い病気だった。
まだ学生で子供だった僕は、不幸なことのはずなのに、
奥さんは何故あんなに幸せそうな笑顔で、息子さんに話しかけているのだろうと
非常に興味を持った。
そして、いつの間にか
綺麗な顔に浮かぶ優しい微笑に、僕は完全に魅了されていた。
ある日、僕は奥さんのことをもっと知りたい!もっと身近に感じた