眠れぬ夜は、羊かオナニー
2011-01-28
ココイチをバカにするヤツは俺が許さねえ!!
だがこの話とは何の関係もない。
***
平太少年の仕事は羊飼いだ。
朝早く、羊たちを引き連れ山へ出かけ、昼過ぎには小屋へ戻る。
これが毎日続く。
ある日、山仕事を終えた平太が小屋に戻ると、何とも言えない不穏な空気が辺りに漂っていた。
もちろん気のせいだろう。
しかし平太の悪い予感はよく当たるのだ。この時も。
いつものように、羊を一頭ずつ数えて確認しながら、小屋の中へ入れる。
羊が迷子になることはめったにないが、一頭でも足りないとなれば、親方にどやされるだけでは済まない。
数えやすいように一列に並べられ、小屋に入っていく羊たち。
そして残り十頭ほどになったとき、列の後ろの方の羊たちが騒ぎ出した。
オオカミだ!
羊を狙って、オオカミが木陰に隠れていたのだ。