影羅ふたたび
2007-09-10
686 :本当にあった怖い名無し:2007/09/07(金) 20:59:22 ID:epLc+39j0
俺が高校生、妹が中学生の頃の話だ。
妹は所謂、「見える体質」だったらしい。
残念ながら俺は見えないので「らしい」としか言えない。
妹は家族で旅行すると、「女の人がこっちを睨んでる」だの「白い人が追いかけてきた」だの言って俺の後ろに隠れていた。
ある日曜日のことだ。
両親が出かけ、家には俺と妹しかいなかったときに、妹が悪霊に取り付かれた。
白目を剥いて何か意味不明なことを叫びつつ、兄である俺の血を飲ませろと要求してきた。
当然俺は断った。
妹に取り付いた悪霊は、肉親である俺の血を飲ませなければ妹の魂は永遠に戻ってこないと言った。
俺は、少し考えてから、覚悟を決め、妹の両手を掴みベッドに押し倒した。
真剣な眼