チンピラさんの小噺 ②
2007-07-26
私は20代の頃、ある大繁華街でチンピラとして過ごしました。
チンピラというのはもう社会の底辺中の底辺ですし、兄貴達にも世間様にも人間扱いされません。
しかし、ストレスが溜まりまくってる分、逆説的ですがスーッとする機会も多いわけです。
そんな生活をしていた頃のこと、ちょっと思い出したことを書きます。
チンピラというのはとにかくお金がありません。
その分、ちょっとした収入があったときは、皆、例外なくパァーッと使ってしまいます。
何しろ私らストレスのカタマリですからね。もうそれこそ惜しみなく散在してしまうのです。
ある時、ちょっと仕事が上手くいって、私にもお金が入りました。
といってもたいした金額じゃない。ほんの15万くらいです。
しかし、普段が普段ですから、嬉しくて嬉しくて、もう飛び上がるように出かけたものです。
かるく焼き鳥屋で飲んで、下地を作ってからキ