わたしのママンは教育ママンだった。
対面を何よりも重視して、たとえ90点をとっても 「なぜ10点分間違えたのか」 を聞いてくるようなママンだった。
私はそんなママンが嫌いで、あんな大人にだけはなりたくないと思っていた。
10歳のとき、わたしはとあることから、プチ登校拒否を試みた。 何もかもが嫌で、学校になんて絶対行くものかと思っていた。 ママンは激怒した。「対面」「成績」と毎日毎日怒ってわたしを怒鳴りつけた。
根競べが一週間くらい続いたのだが、ある日急に、ママンは怒るのをやめた。
部屋にい