ずぶ濡れの私を優しく温めてくれた兄

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2015-06-09

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これからお話しする事は去年の2月頃のことです。

私は当時、某私立高校に通う2年生でした。
通学には自転車を使用し片道約40分の道のりです。
その日は朝から快晴、雲ひとつない澄み渡った青空が眩しかったのを覚えています。
そんな空を見て誰が雨を予想するでしょうか?
お昼を過ぎた頃から雲が出始めて、帰宅時間の頃には今にも雨が降り出しそうな真っ黒な雲が空一面に立ち込めていました。

私は降られる前に帰ろうと急いで家路に就きましたが、家まで後ほんのちょっと・・・500メートル程手前の所でポツリポツリと降りだしました。
次第に雨粒が大きくなり、少しでも早く濡れないように家に帰ろうと必死に自転車を走らせている私に容赦なく雨は激しさを増し、家に着く頃にはどしゃ降り・・・。
私は全身ずぶ濡れになってしまいました。
さらに気温が低く、濡れた身体は体温を奪われガタガタと震え始める始末・・・。
震える手で玄関の鍵穴にキーを差し込み、やっとの思いで玄関を開けて中へ入り


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