木魚を鳴らすのは
2007-09-13
751 :1/2:2007/09/12(水) 20:56:15 ID:zzM1bmye0
俺が小学生の頃の実話。
俺の故郷はすごく田舎で、山に囲まれた、いわゆる過疎地だった。
ある夏休み。当時十数人しかいない村の小学生のうち、上級生5人で
肝試しをしようということになった。
と言っても小学生だから、何のことはない。
夜9時頃に、村の隅にある墓地まで行こう、というだけ。
むしろ墓地の隣に住む、戦争で左腕を失った偏屈じいさんの方が怖いくらいだ。
夜。片腕のじいさんはもう寝たらしく、家の明かりは付いていない。
田舎だから街灯なんてものもなく、辺りは真っ暗で、それなりの雰囲気を醸し出していた。
怖さを紛らわすため、皆でギャアギャア言いながら墓地に向かった。