叔父さん
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今から10年程前
私がまだ小学生の頃
夏休みで家で一人で留守番をしているとインターホンを鳴らす音が聞こえ
玄関に出てみると親戚の叔父さんが来てました
私は「今お父さんもお母さんもいません」と言って帰ってもらおうとしたら
「じゃあ帰ってくるまで待たせてもらおうかな」といって家に入ってきました
私は食べていたお昼御飯の後片付けをしに洗い場で食器を洗っていると
叔父さんは私の背中から覗き込むようにして
「ほぅ食器自分で洗うんだ、えらいなぁ」と言いながらわたしの頭を撫でてきました
私はこの叔父さんがいつも抱きついてほっぺたをすりよせてくるので苦手でした
私が洗い物をすませると叔父さんは「ちょっとこっちに来て一緒に話をしよう」
と私を居間のソファーで隣に座らせると私の肩に手をまわし
「叔父さんね、今日は君のパパに貸してたお金を返してもらいに来たんだ」
「実は今日返してもらうのを待つと借金がさらに