知柏地黄丸は黒褐色水蜜丸と大蜜丸で、味が微甘・酸苦です
2016-07-12
知柏地黄丸は黒褐色水蜜丸と大蜜丸で、味が微甘・酸苦です。
「知柏地黄丸」は、漢方の古典といわれる中国の医書『医宗金鑑[イソウキンカン]』に収載されている薬です。日本でもよく知られている「六味地黄丸[ロクミジオウガン]」に知母[チモ]と黄柏[オウバク]を加えた処方で口渇、疲れ・だるさなどの症状を伴う場合に用いられます。口渇、腰痛、疲労・怠感、手足のしびれ、頻尿などに効果があります。
滋補肝腎・清熱瀉火。
肝腎陰虚:頭がボーッとする・頭がふらつく・思考力減退・めまい感・耳鳴・難聴・腰や膝がだるく力がない・口渇(とくに夜間)・咽の乾き・体の熱感・手のひらや足のうらのほてり・歯の動揺・寝汗・遺精・性欲の仮亢進(勃起不全・早漏・快感がないなどの機能不全をともなう)・尿が濃い・尿の余瀝・便がかたいなどの症候。肝腎陰虚で陰虚火旺の症候があきらかなもの女性では、無月経・経血量が少い・無排卵などがみられます。舌質は紅~暗紅で乾燥・舌苔は少いあるいは無苔・脈は細数~弦細数。乳幼児・小児の発育不良や知能の発達不良などにも用います。
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