初めての不倫体験⑧

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2009-04-12

調子にのってもう一度。
そしてその時も恭子は確実に喘いだ。
今度は少し長めに、しかも私の首筋に唇をあてながら。

ダメだ。調子に乗って会社を首になったら笑えない。
私は正気に戻り、恭子に聞いた。

『サンクスから5分は歩いたけど、もうこの辺じゃない?』

『んあぁ...赤いベンツがあって...大きい気がある家...』

それはちょっと先にあった。
家の前に着くと赤いベンツがある。
『着いたよ』

わたしはしゃがみ、恭子を立たせた。
そして鍵をバッグの中から見つけて、家の扉を開く。
思っていた以上の豪邸である。
こんな家に住みながら、派遣社員として働くなんて...
そう思いながら、私は玄関に恭子を座らせた。
家に上がるわけにはいかない。

『じゃ、私はこれで帰りますよ。大丈夫ですか?』

手を離した瞬間、バタンと座ったまま横に倒れてしまった。


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