教員3年目の夢のような出来事①
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私が私立の小学校の教員になって3年目の夏の出来事をご紹介したいと思う。
7月のある日、私は教頭に教頭室に呼び出された。
’島君(仮名)、残念なお知らせだ。今日、私が試験中の教室の防犯ビデオをチェックしてたところ、君のクラスの生徒、浅川智子ちゃんのカンニング行為が発見された’
ビデオを見せられると、確かにテスト中に、机の中からゴソゴソと教科書を出して書き写している姿が鮮明に映っていた。
私は絶句し、教頭に頭を下げて謝った。当日、私は前の晩に冷たいものを飲み過ぎたせいか腹を壊していてテスト中に数回トイレに行って教室を空けていたのだ。
'どうしたものか・・、しかもこの子の母親は、あのPTAの副会長の浅川さんだろう’
智子ちゃんは、私が教員になって初めて受け持った生徒であり、3年間担任を務めている。
母親の浅川さんともPTAの会議などで、学校改善にいっしょに取り組み、親しくしてもらっている間柄であった。
’しかもだよ、教室に防犯上の観点から監視カメラを導入する案を積極的に推進したのは、
彼女