小学校時代の恥ずかしい思い出①

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小学五年生だった。なんとか忘却のかなたに追いやっていた思い出なのに、昨日の夜の出来事のせいで鮮やかによみがえってしまった。
 3時間目が終わった中休み、Y美が僕のところに来て、「今から身体検査があるみたいだから、保健室まで行くよ」と言った。身体検査の日に僕は家の事情で学校を休んだのだった。身体検査の日に休んだ人は、保健委員の指示に従って別の日に身体検査を受けることになっていた。僕は椅子から立ち上がり、Y美と一緒に保健室に行こうとした。すると、「保健室には服を脱いで、すぐ身体検査が受けられるようにして行くんだよ」
「脱ぐって、今、ここで?保健室で脱げばいいんじゃないの?」
「駄目だよ。ここに書いてあるでしょ」と、Y美は「身体検査の心得」とプリントされた紙を僕に見せた。そこには、
「身体検査の日に休んで身体検査を受けられなかった人はなるべく早めに受けましょう。身体検査は小学1年生が受けるのと同じです。」と書いてあった。
「小学1年生は教室でパンツ一枚になってから保健室に行くことになってるの」とY美が補足した。そういうものか、と僕は考え、少し


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