金髪碧眼
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俺の会社はフランスの会社と合弁しているので年齢や職位、勤続年数によって英語はこの位できなければならないとい規則が厳しい。研究所でもうるさく英語を勉強せよと言われる。高校時代から第二外国語のフランス語の方が強くなってしまってどうしても英語に力が入らない。フランス語の方はバカロレアの問題が解けるほどなのに悔しい。そこで駅前英語教室に通う事にした。本当に少人数で親身に教えてくれる。
俺を教えてくれるのは30歳代のカナダの美人の先生だ。金髪でブルーアイ。カナダと言えばフランス語も公用語だ。先生と雑談をしているとき思い切って「ジュ パルル フロンセ。メィ アウンプウ」と話しかけてみた。先生は驚いたがフランス語で応じて下さった。先生もフランス語の強いケベック州出身だそうだ。それから授業の時も英語が頭の中で真っ白になると小声でフランス語のヒントをくれるようになった。
先生はフランス語でおしゃべりしたくてうずうずしていた。英語教室終了後、近くのキャフェで彼女のフランス語を聞く晩が多くなった。彼女は思い切りフランス語が使えると機関銃のような勢いで話をしてくれた。俺は付いて行けなくて何度も「アン モー