神谷薫 陵辱

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「神谷薫さんですね?」

名前を呼ばれ振り返り、自分を見つめる冷たい瞳に身構えた次の瞬間、意識を失った。

気がついたのはユラユラと揺れる床の上だった。
痛む鳩尾を押さえ、横たわっていた体を起こす。
薄明かりの室内には自分ともう一人、誰かがいる。
気配に気付いたのかこちらを見る。

「あ、気がつきました?」

冷たい微笑みを浮かべ歩み寄ってくる。
それは先程名前を呼んだ男の人だ。

「すみません。いきなり乱暴な事して」

剣心の様に優しい印象を受ける顔つきだが、町中で対峙した時も、話し掛けている今も、笑顔を浮かべているが一瞬たりとも隙がない。
察しはつくが聞いてみる。

「あなたは?」
「挨拶が遅れました。僕は十本刀の瀬田宗次郎と言います」

やはり目の前にいる彼は志々雄の部下だった。

「…ここはどこ」
「志々雄さんの船です。せっかくの招待が荒っぽくなってしまってすみません。薫さんが素直に着いてきてくれるとは思わなかっ


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