最恐の隣人
2007-07-12
十年近く前のことですが。学生時代一人暮らしをしたときの隣人が変だった。
三十歳くらいの小柄な男で、引越しの挨拶に行ったらいきなり
「俺が隣でラッキーだね。なんでも教えてやるよ。ところでまさか彼氏とかいないよね?」
遠恋中の彼がいたけど、詳しく言いたくなくて「はあ、まあ」とか適当に答えた。
そしたら人差し指でおでこを突かれて「見栄張んなくていいって」と。
呆然としていると手を出して「合鍵渡しなよ。普通預けとくもんだから」
そんな話聞いたこともないし鍵を渡す気なんてなかったから、急いで自分の部屋に戻った。
次の日の夕方、ドアチャイムが鳴った。ドアスコープから見ると、隣人。
気味悪くてドア開けなかったらドア越しに
「俺これから仕事だけど、戸締りちゃんとするんだぞ」
それからもほとんど毎日のようにピンポン。
「もう荷物片付いただろ?部