「初夜 Ⅱ‥(指姦の初夜①)」
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私や女房が過ごした青春時代は 丁度十代が戦争中、二十代が敗戦後の混乱期で、学校でのマトモな性教育など無く、性の問題は品の悪い 人前で口に出来無い日陰の存在でした。だからまだ‥ セックスなどという言葉も無く、オマンコが名詞で無く 動詞で「‥する」と使われており、その手の情報を曲りなりにみたのは 戦後のことでした。
戦争中は 政府や軍が、「生めよ増やせよ!」と 公然と大号令を掛けながら、その方法になると 性の解放・自由化は国策の統一に反する‥と云うのですから、中学生程度の頭では 何をどうして良いのか見当も付きません。まぁ‥その内に 大人になれば判るんだろうと、悪くなる食糧事情の中で 空きっ腹で性の目覚めを持て余していました。
十代の中学生の頃に 学徒動員‥と云う、工場での勤労奉仕が 始まりました。年頃と云うのは 恐ろしいもので、時期が来ると 便所に行ったときなどに、自分のオチンチンが時々硬くなり 大きく膨らむことに気が付きます。始めは‥俺は 何か普通の人と違う、カタワなのでは無いかと 大分‥悩みましたが、まだ‥精通は していませんでした。
その頃の私は‥読書好きで よく‥家