ばとろわ!けいおん!

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2009-09-25

夏休みの朝、律は茹だる様な暑さに動きを鈍くしながらベットからのそりと出た。 
今日は軽音部の活動日、と言っても紅茶とお菓子を囲んでワイワイやって最後に少し練習するだけなのだが。 
それでも部員と会って会話をする大切な活動時間、休む気などさらさらない。 
「にしてもあっちーな……」 
とりあえず扇風機を付け汗ばんだ体を冷やす。汗で少々湿っぽくなったシャツが風で冷やされ気持ちいい。 
そうして10分ほどだらけてからシャワーを浴び少し遅めの朝食を食べ、律は家を出た。 

部室に着くとそこには澪がいた。いつものように静かに本を読んでいる。 
いつものように声を掛けようとしたとき窓から風が入り込み澪の長い髪を揺らした。 
絹のように綺麗な髪が靡く。その姿に律は見惚れてしまい言葉を呑んだ。 

「ん?律来てたのか……どうした?」 
「え、ああ!い、いやなん

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