両さん、麗子の家を捜査する
2005-08-20
ある晴れた夏の日、両津勘吉は派出所の机に向かい、熱心に仕事をしているふりを装いながら、ある企みを計画していた。
「よぉし、これで完璧だ。見てろよ麗子、大恥をかかせてやるからな。」
それは、いつも中川と一緒に両津を馬鹿にしている麗子に恥をかかせて復讐すると同時に、麗子を利用してひと儲けしようと企んだ極悪な計画だった。
計画は、麻薬の不法所持者の捜査の際に実行された。両津は極秘ルートから入手しておいた微量の麻薬が入ったビニール袋を事前にこっそりと麗子のハンドバッグの中に忍ばせておいたのだ。
今回の捜査チームのメンバーは、両津、麗子、本田、マリアの4人。両津は事前に手を回し、自分の言うことに忠実なマリアと後輩の本田とチームを組むように仕組んでいた。
捜査に動向させる麻薬探知犬が到着した時、両津を除く捜査チームの一行は、麻薬探知犬の動向に驚いた。
「ウ~、ワン、ワン」
麗子に向かって吠え続けているのである。
「うそ、何であたしに向かって吠えるのよ?」
信じられないといった表情