モシモシ探偵社 2
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「春色の列車で旅がしたいわ」
電話のベルが鳴りました。
「はい、モシモシ探偵社レナです」
春先は電話が多いわね。
「白い小型のハイブリッド(ってどこにでもあるわね)、ですね。・・・あ~。みんなうるさい!」
Hさんは年配の方でしたが、趣味は変装、いや女装でした。
「Hさん。仕事です。いつものラブホで張り込みよ」
「あ、私もいっしょに行きます。レスビアンカップルのノリで」
「普通のカップルってことでいいじゃないか。着替えるのめんどくさいし」
白い小型のハイブリッドはホテルの駐車場に停まっていました。
近くにこちらの車を停め二人が出てくるのを待ちます。
「おつきあいをしている女性が男とラブホに入っていった」