ランドセル(sec.)

開く
2004-08-18

<第一章…写真…>
「ちょっとつき合えよ」
4時限目の授業が終了し、昼休みに入って直ぐに鈴木達に声をかけられた直紀。
そして、半ば強引に屋上に連れてこられた直紀に数十枚は有ろうかというおびた
だしい数の写真を手渡した。

「おい、ちょっとみてみろよ」
同級生でありながら鈴木の子分的存在の佐藤がニヤつきながら直紀にそう言う。
直紀は言われるがままゆっくりとその写真に目を移した。

“やっぱり………”
見る前から大凡の検討はついていた。がしかし、実際にそれを目にした時のショック
は計り知れない程大きく、そして、直紀を打ちのめすには充分の破壊力を備えていた。

「ユリ………」
思わず口から漏れた言葉。その写真全ての被写体は直紀の実の妹、小学5年生になる
ユリの露わな姿だったのだ。
「どうだ、すげぇだろう。この前の日曜日の時のを写真で撮ったんだぜ」


お勧めの体験談