いやらしんぼ
2006-04-06
ここは東西新聞社文化部。俺、山岡士郎はいつのもごとく仕事をするフリして居眠りを決め込もうとした時だった。
「山岡ぁ~!」と、いつ聞いてもムカつく甲高い富井副部長の俺を呼ぶ声が響き渡った。
「何ですか~副部長」
「山岡ぁ、今度の帝都新聞社の『至高のメニュー』の題材が決まったそうだ。今度の至高のメニューの題材は『女体盛り』だそうだ。我が社も負けておれんぞぉ。頼むぞ山岡ぁ!」
「な、なんだって!女体盛りだって? おのれ雄山のヤツ、とんでもない題材を選びやがったな!」
話を聞いた同僚の栗田ゆう子君が駆け付ける。
「山岡さん、女体盛りって、まさか…」
「そうだよ。裸の女性の体に刺身を盛った、視覚と味覚と性的興奮を併せ持つ究極の魚料理だ。あの雄山がどんな女体盛りを作って来るのか…。生半可な事では勝てないぞ」
俺は早速対決の準備にかかる。だが早くも問題が持ち上がった。刺身には最高級の青森『大