知らないおじさんと完成させた母の裏メニュー

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2016-11-13

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家は小規模ながら中華料理屋をしています。
メニューの種類が少ないのも影響してか人気店ってわけにはいきませんが、なんとか潰さずに両親は頑張っています。

でも私が高校の頃に一度、潰れるかどうかまでなった事がありました。
父が身体を壊し、3ヶ月ほど入院したんです。
母が一人で店を切り盛りしていたのですが、メインとなるラーメン担当は父だったため、母は悪戦苦闘しながら頑張っていましたが次第に客足は遠退いていったのでした。

そんなある日の昼のこと。
テスト期間だったため昼には家に帰っていた私も店を手伝っていましたが、やはり客はほとんど来ませんでした。
2時になったので17時までの休憩時間にしようと店の暖簾を中に仕舞っていると・・・。

「あら、もうお終いかな?」

声の方を見ると、年配の男性がニコニコしながら立っていました。
母に確認すると、母が目で私にご案内してと合図をしたので、私はどうぞとおじさんを招き入れ、そのまま暖簾を仕舞って奥に下がりました。


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