後輩へ、人生初めての告白

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2012-07-29

その日から俺の退屈な高校生活は、楽しい日々へと一変した。

「先輩。いいこと教えてあげましょうか? 何と美咲ちゃんって、先輩のことが好きみたいですよ!」
「え? 片山さん、美咲ちゃんって、もしかして青木さんのこと?」
「もっちろんです! あ、一応言っておきますけど、先輩を騙そうなんてしてませんよ? 絶対に100パーセント、間違いありませんって!」
日中でも吐く息が白くなり始めてきた、とある日の昼休み。
いきなり俺の所に押しかけて来た後輩、片山理沙さん(仮名)の言葉を、すぐには信じることが出来なかった。

片山さんが俺に言った美咲ちゃんとは、同じく部活の後輩の女子、青木美咲さん(仮名)のことだ。
ちょっと控えめで、笑顔が可愛くて真面目で誰にでもやさしい女の子、青木さん。
実は何を隠そう俺は、青木さんに密かな恋心を抱いていたのだった。
部活の男達の中には、青木さんを地味で面白みがない女と言う奴もいたが、正直俺は見る目がないなと思っていた。
俺の頭

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