体育倉庫で

開く
2008-12-15

 高校一年の秋。体育委員だった俺とsさんは、体育大会の予行練習の後、用具を片付けていた。うちのクラスが練習中だらけていたってんで、担任に小言を食らい、遅くなってしまった。
「あー、うっとおしいな、他の奴等はもう帰ってるのに」
「委員なんだからしょうがないでしょ。文句言ってないでさっさと片付けて帰ろうよ」
 sさんは中肉中背の色が白く、髪が長くてタレ目のちょっと可愛い子だった。口が少し大きくて本人は気にしていたが、それが可愛い顔の中にちょっとエロさが混じっていて魅力的だと思っていた。
 他のクラスの委員は、片付けを済ませ、帰っていた。二人で用具を抱え、薄暗い体育倉庫へと入る。
「なんか薄気味悪いよね」
 sさんはそう言って笑う。笑うとさらにタレ目になって可愛かった。ジャージ姿の女の子と、体育倉庫で二人きり、というシチュエーションに、煩悩真っ盛りの男子高校生の俺は、よからぬ妄想を抱いたりしたが、さっさと済ませて早く帰りたいという気持ちの方が強かった。
 奥の方の高い棚に載せる物があったので、俺は積み上げられたマット

お勧めの体験談