遠い日の思い出

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2007-08-27

姉ちゃんが泣いている。
結婚式で両親に贈る手紙を今読んでいる。
姉ちゃんの涙を見るのは、かれこれ10年以上も前の事。
俺は、その当時の事を思い出した。
当時の俺は小三で姉ちゃんは小五だったと思う。
あの日は夏休みで、早朝のラジオ体操を終え、俺と姉、そして近所の友達数人で帰っていた。
帰り際、カマキリが居たので捕まえようとしたら、見事にカマキリの鎌に指を挟まれてしまい、
俺「いてててて~!」
手を振り続けてやっとの思いで、カマキリを振り払った。
周りの友達は爆笑していたが、姉は心配したのか、こちらに近付き、
姉「何やってんの。指みせてごらん?」
そう言って少し血の出た俺の指を見つめたかと思うと、いきなり、俺の指をくわえてきた。
俺「ちょ、ちょっとやめろよ!」
友達もいるし恥ずかしかった。
姉はニッコリ笑顔で、こちらを見ながら俺の指をくわえたまま、まだ放そうとしなかったので、
俺「やめろって言ってるだろ!

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